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8人の小学生と東北へ飛び出した高校生が見た景色

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ミカタカフェで月に1回開催されている、「モリウミアス食育プログラム」。

毎月、四季折々の食材を宮城県石巻市からお送りいただき、参加者である大崎上島町の小学生たちが食材や地域の物語、それらを取り巻く自然の循環について学び、実際に調理を行い、最後にはみんなで料理をいただく、海にスポットがあたったプログラムです🐟(こちらのプログラムはMORIUMIUS LEARNING様を講師団体とし、日本財団様のご支援のもと実施しています。)

参加している小学生たちは4月から3月までの通年参加となっていて、半年も経つと、驚くくらい包丁の使い方が上手になっていたり、色々なものに対する興味の幅が広がっていたり、“できない人が近くにいたら助けてあげる”が子ども同士の間で当たり前になっていたり、子どもたちの変化と成長にもたくさん出会えるプログラムなんです👀

月1回のプログラムの運営は、地元の高校に通う高校生の2人が手伝ってくれていて、「歳の近いお姉ちゃんたち」の存在は小学生たちにとって絶大、というのも、このプログラムを通して実感していることの一つ🌱

そんなモリウミアス食育プログラムの一環で、11月の上旬、8人の小学生と2人の高校生と一緒に、石巻市にあるモリウミアス滞在施設を訪れる大冒険へ出かけてきました🧗‍♀️

モリウミアスの現地プログラムは、「そこでの暮らしに入り込む」という言葉がぴったりな時間でした。

・香川県や熊本県から来た小学生たち総勢27人と一緒に過ごす。

・元小学校を改装して作られた滞在施設では、薪で沸かしたお風呂に入り、火おこしをして窯でご飯を炊き、たくさんのニワトリや大きなブタ、生き物たちと共に暮らす。

・塩作りや箸づくりといった自然の中での”遊び”だけでなく、森の中へ木材を集めに出かけ薪を割る、そこで暮らすための”お仕事”も遊ぶように学ぶ。

「帰ってから日常にある暮らしを大切にしたくなる」

非日常的な土地で2泊3日を過ごした8人の小学生たちにとって、今回の滞在がそんな時間になったのだと、子どもたちの感想を聞きながら感じました😌

今回のモリウミアス現地プログラムでの2泊3日(移動日を合わせると3泊4日)という、短いようで長い時間を小学生たちと共にした1人の高校生が見た景色・考えを、以下のように綴ってくれました✏️

高校生のあたまの中を覗いてみる気持ちで、読み進めていただけたらと思います💭

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「 私、こんな場、将来作りたいかも 」

楽しみなような心配なような、ドキドキとワクワクで溢れた元気いっぱいな小学生たちと一緒にモリウミアスに行ってきました!大崎海星高校2年生、食べることとおしゃべりが大好きなノノです!

私は今回が東北を訪れるはじめての機会ということや、自分自身が「食」や「自然」、「新しい人との出会い」が大好きだということ、小学生の貴重な体験に居合わせることができるということ、いろんな期待が合わさってモリウミアスへの訪問をとっても楽しみにしていました!そして、このプログラムを通し、何か小学生たちが得るものがあったり、「家を離れて行って良かった」と思ってもらえたらいいな、と思っていました。

いざモリウミアスに着いて、他の場所から来た子達とごちゃまぜになってグループごとに座ってみると、みんな、「どう話しかけたらいいんだろう」、「恥ずかしい」、「気まずいな」というカチコチな雰囲気でした。

でも、ご飯を炊くための小枝や木、燃料を集めにみんなで山へ出かけたり、「ご飯を炊けるくらいの火を上手くつけるにはどうしたらいいんだろう?」とおいしいご飯を炊くためにみんなで協力して考えたり、自分たちで頑張って炊いたご飯を美味しく食べたりする中で、自然と仲良くなっていっていました。

「俺、朝は〇〇のことチビだと思ってた。ごめん。」とか「私達のグループ、チームワーク良くな

い!?」とか、「皆で炊いたご飯美味し!」とか、「こんなに仲良かったっけ?」という声が聞こえてきて、

小学生って素直で真っ直ぐだな、と感じました。

2日目は海の水から塩を作ったり、竹から箸を作ったり、自然の綺麗さを万華鏡作りを通して感じたり、豚に餌やりをしたり、なかなか体験することのない薪割りをしたりと盛り沢山でした!

自分たちで楽しさや面白さを見出したり、本当に昨日知り合ったの!?っていうくらい仲良くなっている子どもたちの姿を見て、「人って本当に環境に慣れて行くんだな」ということを実感した1日になりました。

昨日上手くいったご飯を炊くための火起こしが上手くいかなくて、「火を起こすには燃料と空気と火が必要なこと」や「火は上に上に向かっていくこと」、「葉に火を着けてから小枝、小枝から木へと火を移していくようにセッティングすること」などを子どもたちは経験を通して学んでいました。

教科書でそんなこと言われても「分かんな〜い」で終わりそうなことが、実際に自分たちでやってみることでよりリアルになる。さらに、体験のその先にあるものが「おいしいもの」だと、子どもたちの学びに向かう姿勢って前向きになるのかもという気づきにもなりました。

盛り沢山の3日間で感じたことはたくさんありますが、子ども同士で「帰ったら一緒に塩作りしよう」と約束していたのを聞き、子どもたちにとってもかけがえのない時間になったのだと感じています。

「ご飯を食べるときは皆の箸を並べる」

そんな子どもたちの主体的な姿を見て、「全て大人が指示したり、準備しなくても、子どもたちは自分で考えて動いたり、人の気持ちを想像したり、話すことで意思疎通ができたり、わからないことは素直に人に聞いたり、ちゃんと自分たちでそれができる。それってすごく大切なことだな」と思いました。

モリウミアスの”暮らしに入る”という感じ。

方法や、手段は違うだろうけど、これが私にとっては心地よく、腑に落ちて、「自分のつくりたい環境だな」と思いました。

帰りのフェリーの中で「行って良かった〜。」「楽しかった!」という声を聞いて、今回子どもたちと一緒にモリウミアスへ訪れた時間は、行かせて頂いた高校生である私自身も得るものが多い3日間になったなと思いました!

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